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SINGLE POST

春の芽吹き



冬に出逢った彼女は、自分で自分の顔を 「まるで病人ですよね。」 と言っていました。


クマ。 目の下だけじゃない  目のまわりが大きなクマでした。


背中が丸まり、元気な笑顔が一瞬見えても、すぐに消えてしまうような、そんな時でした。


この一年半、自分の心の内を 書いて、書いて、書いて書き続けたノートを開いて。


その時の想いを聴かせてくださいました。



がんばり屋の彼女の熱い想い。

でも、動けない辛さ。

周りを考えると、またいろんな感情が入り混じる。


溢れる気持ちを綴ったノートでした。



そんな彼女には、とてもしっかりとした目標がありました。

「また、職場でハツラツと働くこと」


そのフレーズを何度も聞いた、あの冬の初回から回を重ねていきました。


私のところだけでなく 一緒に住むご家族との関わり ご両親との関わり 兄弟姉妹との関わりの中で

安心を感じて、少しずつ余分な力が抜けていき、動き出す力が湧いてきました。



春が来た今

前よりもクリアに そして、バージョンアップした彼女は

しなやかな強さで、まるで花が咲いたような今です。


職場に戻り、穏やかな気持ちで笑顔で働いています。

今日は、そんな報告をしていただいた日でした。


前みたいに、「元気ハツラツーーー!」ではなく 力みのない穏やかな笑顔なのではないかと想像しています。


ここを通った彼女だからこそ、これから先に担える役割がある。


そんなことを感じる春です。


どんな人にも、人生の物語りがある。

どの瞬間も大切に、ここにいたいと思っています。


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