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SINGLE POST

やっと書けました。格別な日のこと。

幸せだなぁ、と感じることは、よくあるのですが 人生で こんなにも 幸せにあふれた時間を過ごせることは、なかなかない。

そんな格別な 日のお話です。 (このお話が 今、学校に行けない、行かない子どもたちや その親御さんの心のどこかとつながれるといいなぁ…という思いもこめてつづります。) 学校に行かない、行けない中学生と馬とゆかいな大人たちと 一緒に暮らしていた10年前は ただただ、彼らとの時間が楽しくて ただただ、彼女たちが愛しくて 体力の限界まで 毎日を精一杯生きていました。 その時の一人。 とても器用で繊細な彼は、 「こうありたいと願う一方、  理想の自分とは かけ離れ  あの人はできるのに、なぜ、できないのだろうと  自分を責める毎日だった」  と今、言葉にしてくれます。 学校に行かない という選択をした彼らは、 自分が、どう生きていくのか を毎日見つめているのではないでしょうか。 そこに押し寄せる不安は 簡単に想像できるものではなく いろんな感情の渦なのだろうと思うのです。 そこからの彼も 長い、長い、道のりでした。 数年がたち 「夢」を見つけた彼は 夢を自分のものにするために 「学校」に行くことを決意します。 でも、そう簡単にはいかない。 心が、決めた。 「行く」と決めた。 でも、もう一つの心が怯えている。 体が、怯えている。 動きたいけど、動けない。 動いたけれど、続けることが難しい。 私たちは、お互いが牧場を離れてからも つながり続けていました。 そして、その頃をともに過ごした仲間も ずっとそばにいました。 心のそばに。 周りのみんなも 戸惑い、悩み、苦しみながらも あたたかくそばにいました。 そして、 彼もまた、周りのみんなを支え、つながり、力となっていたのだと思います。 長い心の旅は、 少しずつ、少しずつ、進んでいきます。 日本の流れ 中学校3年。高校3年。専門学校、大学... というスパンではなく 彼に必要な時間をかけて。 ちゃんと「その時」がやってくる。 だれにも、この先がどうなっていくのか分からず 不安になることもあったのかもしれないけれど。 それが、どうしてなのかは分からないけれど 私は、ずっと ただ、彼のことが 「大切」 でした。 ずっと 「宝物」 だと感じていました。 不安や期待ではなく ただ、それだけでした。 そして、何年もかけて 彼は、夢をちゃんと自分のものにしたのです。 本質を見抜いて 技術を身につけ 専門的に求められるような存在になったのです。 本来の彼のきちんとした性格が 体を動かして表現できるようになり 社会とつながっているのです。 そんな彼は この上なく素敵な女性と結婚式を挙げました。 そんな時がきたことに感動している私は、 朝から、仲間に会っては涙し、 二人の晴れ姿を見ては涙し、 流れるムービーの写真を見ても涙し。 幸せすぎる時間を過ごすことができました。 そして 披露宴も終わろうとしている時 なんとびっくり。 私の名前が呼ばれ そして、なんとみなさまの前で 手紙を読んでいただいたのです。 心に沁みいるような 素敵な手紙でした。 私が書いてきたたくさんの手紙を読み返し 1ヶ月かけて、書いてくれたそうです。 私も、もらった手紙を暗唱できるぐらい読み返しました。 私の宝物である彼、彼らとのこの不思議な感覚は 今の私のお仕事の幹となっています。 だから、彼らは、私の恩人。 家族でもないのに こんなに人を愛することができる といこと。 無条件に信頼できる ということを教えてくれた人たち。 この感覚を どこまでも真ん中において 大切に、大切に、 みなさまとのセッションの時間を過ごしたいと思います。 今、苦しい時を過ごしている 子どもも、大人も、 誰か一人でいいから、心から心に寄り添ってくれる人がいてくれたなら、 人生は、違う方向に進んでいけるのではないかと思います。 そして 誰かのそんな存在に、これからもなっていきたいと思っています。   心からの 愛と感謝 をこめて。 Art Farm 大滝みと voll.herz@gmail.com 080-4267-8600


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