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独立時計師


スイスから「神の手」をもつとされている天才複雑時計師 Antoine Preziuso さん が、実家のお店にゲストとして来てくださいました。 直径3~5cmの中に 300~600個の部品を組み込んで 小宇宙をつくり出す彼。 デザインした作品の 部品をつくる道具をつくる…そこからのお仕事です。 物腰がやわらかく、穏やかな紳士 フランス語が心地よく 英語での会話もとことんやさしい 「時の中に入っていく…そんな感覚で作っているんだ」 「最後に、命を吹き込む瞬間、全ての歯車が動き出す瞬間が 本当に幸せを感じるんだよ」 と目をキラキラさせながら話してくれるのです。 時計を手にとって見ていると

それを写真に収めながら 「あななたちの時計を見る目が嬉しい。興味をもって、情熱をもってみてくれているからね」 と微笑んでくれるのです。 普通なら 技術やデザインを盗まれるからって写真を禁止したりするのだと思うのですが、プレジウソさんは違いました。好きなだけどうぞ…って、むしろ嬉しそうに「本当に美しい作品でしょう」って。 きっと彼にとって大切なことは、誰かに盗まれるかもしれないって警戒心よりも 情熱をもった誰かと共有できるという喜びの方が大きいのだろうな。 本当のホンモノの人は、 こういう柔らかく、全てにOKとできる姿勢をもっているんだな、って納得しました。 穏やかに、本当にこの時計の魅力を感じ取ってくれる人のものへ 自分がうみだした時計が巣立っていくことは とても喜ばしいことなんだ、と微笑んでくれました。 また彼に逢える日まで  一つでもホンモノにふれて  一歩でもホンモノに近づきたいと思います。


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