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SINGLE POST

こっちにいようか あっちにしようか


彼女は、どうしようか迷っていました。 このままいくか。 もう一度、やってみるか。 どっちにしようかと考えていると こっちで、いくと、こうなってしまう。 でも、あっちにしたら、ああなっちゃう。 いや、でも、こっちの方がいいような気がする。 けど、それは無理な気がする。 と、心は、やっぱり、いったりきたり。 なるほど、なるほど。 話をもっと進めていって どんどん彼女の心の中に入っていきます。 「だって、相手がこうだから。」 「で、私は、こうなわけだし。」… 彼女が、彼女の心の声を聴いていく。 そして、それをちゃんと表現してくれる。 最後の最後。 自分の心の声に充分、耳を傾けて、うなずいたとき。 ふと、彼女が言ったのです。 「あ、私、無関心だ。」ってね。 「これでは、相手は、悲しいと思います。」って。 そして、彼女は、気付いたのです。 「こっちにするべきか」と「あっちにするべきか」という前に、 まず、ちゃんと相手に関心を持つこと。 そして、そこで対話すること。 心を循環させること。 そしたら、もしかしたら、 「こっち」でも「あっち」でも、正解になるのかもしれない。ってね。 そんな彼女の素直さが、どうか彼の心に届きますように。


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