彼女は、どうしようか迷っていました。 このままいくか。 もう一度、やってみるか。 どっちにしようかと考えていると こっちで、いくと、こうなってしまう。 でも、あっちにしたら、ああなっちゃう。 いや、でも、こっちの方がいいような気がする。 けど、それは無理な気がする。 と、心は、やっぱり、いったりきたり。 なるほど、なるほど。 話をもっと進めていって どんどん彼女の心の中に入っていきます。 「だって、相手がこうだから。」 「で、私は、こうなわけだし。」… 彼女が、彼女の心の声を聴いていく。 そして、それをちゃんと表現してくれる。 最後の最後。 自分の心の声に充分、耳を傾けて、うなずいたとき。 ふと、彼女が言ったのです。 「あ、私、無関心だ。」ってね。 「これでは、相手は、悲しいと思います。」って。 そして、彼女は、気付いたのです。 「こっちにするべきか」と「あっちにするべきか」という前に、 まず、ちゃんと相手に関心を持つこと。 そして、そこで対話すること。 心を循環させること。 そしたら、もしかしたら、 「こっち」でも「あっち」でも、正解になるのかもしれない。ってね。 そんな彼女の素直さが、どうか彼の心に届きますように。