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SINGLE POST

15年後のプレゼント


前職、牧場での寄宿型フリースクールで

たくさんの時間を一緒に過ごした子どもたち。

あの頃の彼が

今の自分になれることを知っていたら

きっと、もっと苦しむことなく過ごせたかもしれない。

けれど

もしかしたら

きっと、あの時の

途方に暮れた 不安と恐怖を

彼が、自分の足で乗り越えることができたから

今があるのだとも思うのです。

それぞれの地で

それぞれの人生を歩んでいる彼らは

今でも兄弟のようにつながっていて

支えあい

助け合っているようなのです。

そんな中の一人が

舞鶴まで会いにきてくれた週末。

彼のかっこいい車の助手席には

最愛の妻。

そして、大きなお腹。

.......お腹に手をあてると

いろんな想いが、こみ上げます。

その時、その時の

出来事に一喜一憂していた、あの頃。

今、「ありがとう」と、微笑みあう二人を見て

「そのすべては、よかったんだ」って、心から思えるのです。

誰かに、そうしなさい。

って、言われたのではなく、

なんの根拠もなく

「信頼」させてくれた彼らの存在。

不思議なほど、私の中から湧き続けた愛情。

すべてが、彼らのBESTであり

それ以上も、それ以下もない。

と、心の真ん中で感じさせてくれた彼ら。

そして

その感覚に、間違いはなかったと知った この週末。

二人の穏やかで

平和な安心感が、その証です。

15年という年月が

こんな大きな幸せを運んでくれました。

おいしい苺の季節になると

この幸せを 

これから毎年、思い出すことができそうなのです。


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