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SINGLE POST

三兄弟


今まで、会ったこともなかったはずの人だけど

少し時間が経てば

まるで、何年も、ずっと話を聴いてきたかのような

感覚になるセッションの時間

彼は、一人の人なのにね

まるで、三人の兄弟が心の中に住んでいて

なんだか、どれが本当の自分なのか

分かりにくくなっていたようなのです。

長男は、カッカと怒りっぽく

次男は、冷静で視野が広くて、そして、あたたかい

三男は、

もしかしたら、底などない永遠の闇のようなところにいるようで

ただただ、不安で、心配で、怖くてたまらない

私は、

長男の話も、次男の話も、三男の話も

たくさん聴いてみる

彼らの一人一人が、満足するまでね。

そうするうちに

視野が広がってきた三人

次男のしっかりとした存在に

三人ともが気づけた時

彼の手が

暗闇に、まっすぐな一本の線を描きこんだ

そう、それは、

まるで、夜が終わり

朝の始まりの光が地平線に射すような

そんな未来へつながる線のように見えました

そしたらね

太陽が、真っ赤な大きな太陽が

心地いい公園を照らす

そして

それは、穏やかで安全な

明るい一日のはじまりになれる

きっと

これから先は

不安につぶされそうな闇ではなく

心も体も休まる

休息の夜になる

そんな未来へつながる時間となりますように。


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