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SINGLE POST

おいで


彼女は、静かに目を閉じて とても優しい表情で座っていました。 「信頼」とは、何にも変えられない。 ここから変わるための「切符」のよう。 彼女の心の、中の、奥の、下の方で ずっと淋しい顔をしていた女の子は

この日、はじめて 彼女の子守唄を聞きながら、安心して眠りについたことでしょう。

そして、目が覚めたら もう、淋しい、悲しい場所ではなく 新しく希望の感じられる場所にいるのだと思うのです。 でもね、もう少し。 もう少し、子守唄を聴きながら、彼女の腕の中で眠りたい。 そんな心の言葉もくれた かわいい女の子。

彼女の心の中にいた女の子を 忘れる必要もなく 切り捨てる必要もない。 女の子が、微笑む日がくるように 他の誰でもない 彼女自身が受けいれ、育てていくことができるのです。 そうしなければならないのではなく そうすることができる。 そう 私の想う、この時間は そういう時間なのです。

彼女の心に広がった翼は、 現実の。彼女の家族の流れも変えていったようです。 そんな嬉しい報告を聞いた数日後なのでした。

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